うみのクラシック部屋

クラシックをもっと知りたくなった、勉強したくなったあなたのためのブログ。

【YouTube動画解説】ノクターン第2番/ショパン

YouTubeの1か月連続配信、無事完走しました~~~!!

たくさんの方に応援していただけて、感謝の気持ちでいっぱいです!


これからも、どんどん動画をアップしていく予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします♡

1か月完走してひと段落、ということで・・・

今日から、曲の解説記事を書き溜めていくことにしました。
以前の記事でちょろっとお知らせをしていたのを覚えてくれている方はいるでしょうか・・・
↓↓↓↓
blog.piano-mi66.me



動画の中でも簡単に解説はしていますが、もう少し一つ一つを深掘りしていきたいと思います。

これは私も経験があるのですが、曲の背景や作りを知ると、それだけで聴き方がガラッと変わることがあるのです・・・!


というわけで、今日の記事はYouTube1か月連続投稿チャレンジの第1弾、
ショパン作曲のノクターン第2番です。

ノクターン第2番 op.9-2/F.ショパン

まずは演奏をどうぞ


ウィーン留学経験のあるピアニストがショパンのノクターン第2番を弾く【stayhomeで1ヶ月連続投稿に挑戦します!その1】 F.Chopin Nocturne op.9-2

1日目ということで撮影・編集ともに初挑戦でまだまだつたないですが・・・(笑)
そのへんは・・・目をつむってくれたりすると・・・(;'∀')

曲の基本情報

  • 作曲 フレデリック・ショパン 1831年作曲、1832年出版(ショパン21歳ごろの作品です)
  • ピアノ制作会社プレイエルの社長、カミーユ・プレイエルの妻、マリーに献呈される。
  • 「ノクターン op.9」として3曲セットで作られた内の2曲目。


・・・たぶんこれだと「なんのこっちゃ」だと思うので、もう少しわかりやすく解説しますね。

基本情報をもうちょっとわかりやすく。

f:id:mizuHo:20200706133725j:plain


このノクターン第2番ですが、「ピアノの詩人」なんて呼ばれたショパンの代表曲の一つですね。
特にこの曲は、左手がずっと同じ音型で進んで、その伴奏型の上でメロディが歌われる形になっているので、「ピアノの詩人」と呼ばれたのが納得できる曲かもしれませんね。



ショパンの21歳ごろの作品。
ノクターン第1番と今日ご紹介する第2番、そして第3番の3曲を合わせて「ノクターン op.9」として出版されて、マリー・プレイエルに贈られました。
op.(おーぱす、と読みます)というのは、その作曲家が作ったたくさんの曲を整理するためにつけられる番号のことです。
番号はだいたい出版された本単位でつけられるので、3曲合わせてop.9です。



そして、その3曲セットでマリー・プレイエルに贈られました。
当時は、曲を作って誰かに贈る、というのが通例だったようです。

ちなみに、プレイエルというのはショパンが愛用したピアノのメーカーであります。
マリーさんは、その創業者の奥さまですね。

動画の解説

改めて動画を見てみると、第1弾ということで、テロップが読みづらかったりなんか位置がおかしかったり慣れない部分が多分に見えますが・・・(;'∀')

今見るとちょっと恥ずかしくもなりますが、それは一旦脇に置いておいて中身についての解説をしましょう。


最初にも少し書きましたが、この曲は基本的にずっと同じ形の伴奏型(譜例1の左手(※下段)部分)の上でメロディが歌われます。
そしてそのメロディも、基本的には同じものの繰り返しです。

f:id:mizuHo:20200706124411j:plain
譜例1
譜例1はこの曲の冒頭部分ですが、ここから始まるメロディが一通り歌われて、別のメロディが挟まり、また冒頭のメロディが戻ってきます。
そして、この冒頭のメロディを3回奏でた後にクライマックスとしてやっと違う旋律が出てきてこの曲が締めくくられます。


この曲って、実はすごく単純なつくりなんですよね!!
同じ形の繰り返し・・・ってそれだけ聞くとすごくつまらない音楽になりがちなんですが・・・
でもこの曲、退屈しないんですよ!!
(演奏者にもよるんですけど・・・私の演奏でもそれが出ているといいなあ、とか思いつつ💦)


同じことの繰り返しなのに退屈に聞こえないのは、その繰り返しているメロディが出てくるたびに違う飾りをつけられていくからなんです!

たぶん楽譜を見た方がはやいですね。
冒頭のメロディが2回目に出てくるときはこうなります。(譜例2)

f:id:mizuHo:20200706123520j:plain
譜例2


・・・なんか音符が増えたでしょう?
譜例1より長い部分を切り取ったんじゃないですよ?まったく同じ部分を切り取ってあります。


そして3回目。(譜例3)

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譜例3

こちらはパッと見てわかるほどの変化はないのですが、よく見るといろいろ記号が書き加えられています。
音符の上に書いてある三角っぽい記号・アクセント(その音を強調してくださいの記号です)とか、少し小さめの音符で装飾音が書き加えられていたりとか・・・

これは使う楽譜によっても書き方はちょっとずつ違うでしょうし、ショパン自身も自分でピアノを弾くときは即興的に、その場でアレンジを加えながら演奏していたそうなので、演奏者の力量も問われる部分かもしれませんね・・・!!
って自分で言っててプレッシャーが~~(;'∀')


最後に

というわけで、今日はショパンのノクターン第2番について解説をしてきました。

他にも「ここはこうなってるんだよ!」って部分はたくさんあるのですが、とてもじゃないけどここでは書ききれないので、気になる人は下のコメント欄からでも個別に聞いてください。
(というか、あんまり書きすぎるとただのオタクトークになってしまいそうっていう自重も若干あり・・・笑)

Youtube解説記事、第1弾はここまでです!
ちょっとずつほかの曲の解説記事も書き溜めていくので、よろしくお願いいたします♡


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